こんにちは!管理栄養士のはらちゃんです。
たんぱく質は
筋肉、細胞、髪の毛、爪、血液、器官、コラーゲン、ホルモン、免疫、消化酵素などの材料です。
身体が身体であるために必要な材料になります。
タンパク質はすべての材料です。筋肉だけじゃありません。
【筋肉のためにたんぱく質をとろう】
と聞くと不思議です。
全身のエネルギー代謝の20%を占めるので、フィットネス業界でそう言いたいその気持ちもわかります。が、もっと大切な働きもしているのでそっちにも目を向けてあげれば、タンパク質の素晴らしさはもっと伝わるのになとも思います。
とは言ってもお客様には筋肉が伝わりやすいので私もよく言います。
頭の中ではいや本当はね、と思いながらも状況に合わせて言葉を変えて噛み砕くのが指導者に必要だと思っています。このブログでは色々呟いています笑
身体の材料になるために必要なタンパク質の量は
体重×2.0gまでです。
1時間以内の運動であれば体重×1.0gです。
運動始めたからプロテイン飲むぞ!
の前にご自身の食生活を見直し、たんぱく質の量が足りていなければ食生活を見直して、それでも補給できそうになければプロテインを飲んでください。
必要以上のたんぱく質は糖新生で解糖系に利用されます。
身体に入ったタンパク質はアミノ酸になり吸収されます。
アミノ酸は、全身の細胞に運ばれて
DNAからコピーされた情報(RNAポリメラーゼ、mRNA、転写)
を元に
タンパク質を再合成します。(リボソーム、tRNA、翻訳)
全身にある細胞がそれぞれの場所でそれぞれに必要なたんぱく質を合成しています。
しかし、これでは親から受け継いだDNAと全く一緒の身体が出来上がります。
なぜ、同じ人間は一人もいないのかというと、
DNAとは関係なく、外部から入ってくる情報によってタンパク質は作られるからです。
(エピゲノム)
外部から入ってくる情報に誤りがあると
健康が損なわれたり、太ったり、病気になったりします。
この誤りが
食生活の乱れ、ストレス、栄養不足などです。
こうなると、細胞壁がやられてしまうこともあります。(ROS発生)
栄養が入ってこないし、細胞の壁は壊れるし良いことないです。
アミノ酸がDNAや外部の情報を元にして正常なタンパク質になるには、
全身の細胞に豊富な栄養を常に入れなければいけません。
細胞は他にも身体を動かすパワーを作ったり、脂肪を燃やしてパワーにしたり、自ら命を絶ったり、分裂したり、沢山の仕事をしています。
だから私たちはどんな手段でもいいので定期的に栄養を補給して細胞を活性化させなければなりません。
身体にはビタミンCが必要だよ、って言ってる暇ないん、全部が必要なんです。
それがサプリメントでも、食事でも身体に入れば同じ栄養なんです。
だからタイトルに書きました。
しかし、サプリメントからの補給では人間の欲求が満たされないことが宇宙食の開発を通じて証明されています。
そして、欲求がある人ほど、食事ですべての栄養素が摂れます。
また、食事とサプリを併用する場合、過剰摂取が起こります。お金があればあるほど幸せになるわけではないように、栄養素も沢山あれば身体が幸せになるわけでなありません。
どうせ排泄されるから。
なんて呑気なことを言っていると痛い目に遭うのは10〜20年後とかです。
そしてなんと言っても噛むという作業ををすることが大切です。
人間の欲求で摂る食事と、その欲求では補いきれない栄養素の補給をするサプリ。
これらが上手に共存するには、栄養学、生化学、解剖生理学、すべての理解が必要です。
残念なことに私もすべての理解はできていませんしこれからもできません。
管理栄養士養成校と社会人5年目ですが難しいし、次々と新しい情報が増えていきます。
努力はしますが追いつけないだろうなと思っています。
でもそれがたまらなく楽しいと思うから天職です。
インプットに5年、アウトプットに5年、やっと言語化できてきました。
栄養はとても奥が深いです。非常に難しく、楽しく、はまります。
だからこそ皆さんには本当の情報を見抜く力を持っていただきたいです。
真実を知っているほど、メカニズムが解明されていないことも知っているので簡単に発信することを躊躇います。
AIに負けない情報発信は人間の心に語りかけることです。
私は心に語る栄養指導をこれからずっと研究し続けます。